スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 | スポンサー広告 | とっぷ

【腐向け】「やっちまえー。」




緑×黒



放課後の第2棟は第1棟に比べひどく静かだ。第1棟は放課後に吹奏楽部や軽音楽部の練習の音がうるさくて部活に集中することができない。弓道も剣道も集中力が大切だ。いや、この2つに限るわけでもないだろうが…。まぁ、実際どっちの稽古場も校舎の裏のほうにあるからあまり関係ない。
「小金。」
急に声をかけられ後ろを振り返ると、そこには自分の友人の姿があった。
「白秋さん。」
「部活行くんだろ。俺も一緒に行っていいか。」
「いいよ。行こう。」
そっけない会話。いつものテンションはこんなもんじゃない。もう皆がついて行けないほどのハイテンションだが、今日はあることが原因でローテンションだった。その原因はまぁ、この友人白秋さんのせいなのだが、その理由を知るものはいないだろう。なぜなら自分でもなぜ自分がこんな状態なのかがわからないのだ。それでもなぜか原因が白秋さんであることはわかる。われながら意味のわからない。
両者とも無言のまま歩き、階段を下りる。このまま1階まで下り、左に曲れば稽古場につく。もう少しだ。
「なぁ。小金。」
「…。なに。」
もう少しで着くのに。何でここでうまく行かないかな。いっそ無視して先に行ってしまおうか。
「俺さ、昔からお前と一緒にいるだろ。」
「うん…。」
「だからさ、なんとなくだけどお前の考えてることわかるよ。」
「はぁ?」
そういうと白秋さんは俺の前に立ち、道をふさいだ。1階に続く最後の階段の前。つまり踊り場。その一歩前に立っている、後一方後ろに下がれば階段から落ちてしまうだろう。
「だからさ。お前のことわかるよ。まぁ、なんとなくだけど…。」
本当に。本当にわかっているのだろうか。こんなこと友人にしてはいけないだろう。いや、友人とわず人にしてはいけないだろう。だめだ。だめだ。でもそう思っている間に自分は行動に移っていたらしい。ドサッ。という音とがして、下を見ると白秋さんが仰向けになって倒れていた。白秋さんが階段から落ちた。というはずなのに、自分はひどく冷静だった。まぁ、自分がやったからだろう。きっと故意に殺人を犯した殺人犯もこんな気持ちなんだろうな。ズボンのポケットから携帯を取り出し泡沫さんに電話をかける。たぶんだが彼ならこういうときの対処法もわかるだろう。自分は頭を打ったときの対処なんて知らない。
『なんだよ。』
「白秋さんが階段から落ちた。」
『はぁ!?あー。』
「どうすればいい?」
『とりあえず動かすなよ!!今からそっち行くから。とにかく頭は動かすな。』
「了解。」
階段を下りて白秋さんに近づく。仰向けの状態で目をつぶっている。気絶しているのかな?
「白秋さん。頭動かしちゃだめなんだって。」
「そうか。」
「!?」
起きてる!?
「白秋さん起きてたの?」
「うん。頭痛いけどね。」
状態を動かさないまま目だけこちらにあわせてしゃべる。たぶんさっき動かすなといったから動かないのだろう。律儀だ。
「白秋さん。」
「ん?」
「僕は結局何がしたかったんだろうね。」
「さぁね。」
「分かるって言ったじゃん。」
「なんとなくだよ。」
「はは。嘘つきー。」
でも少し救われた気がした。




ただ階段から突き落とす話。
BL書きたかっただけだよ。まだBLじゃないかもだけど。
スポンサーサイト

2012年04月07日 | original-短編 | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ見せる

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。