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Red and Black



のなれそめ。


好きな色は

別に厨2的な意味な訳ではない。ただ単に地味な色だと思っただけだからだ。それ以外に理由なんてない。
俺の髪はなぜか両親とは違うい髪だった。という色は周りに比べてとてつもなく目立つ。学校では人に囲まれ、道を歩けば絡まれて。これはとてつもなくうんざりする。目立つのならば人とも接する機会が多いのではないのかとも思うが、それは俺にとって地獄と一緒だ。なぜなら俺は超がつくほどの人見知りなのだ。いきなり話しかけられてもなんて返せばいいかわからず、緊張で頭が真っ白になりそのまま黙ってしまう。そしてさらに俺は口が悪い。たとえ口を開いて喋ることができたとしても友達なんて作れるはずがない。みんなすぐに俺から離れてしまうのだ。だから、俺は地味な黒が好きだ。
さて、今までの話でわかるとも思うが俺には友達が少ない。というか、ほとんどいない。今年入学した高校でも、俺は一人だ。俺は軽音部に入部し、活動している。部活内でも俺は浮いている。こういうのはチームワークが大切なのだが俺だけが明らかに取れていない。部員のみんなもたまに話してはくれるものの、明らかに俺のことを避けていた。正直部活に入ったのは間違いだったのかもしれない。
夏休み。休みといえども部活はある。まだ一年でメインで入る事はできないというのに、いちいち練習に加わらなければいけないというのはめんどくさいものだ。午前中にただただギターを弾いて、気づいたら昼だった。練習をいったん中断して、昼休みにしようと部長がいい部員がそれぞれ昼食を取り出す。ほとんどみなコンビに買ったパンだ。まぁ、俺も同じようなものなのだが。だいたい部活仲間全員が部室で昼食を取るが俺はいつも一緒に食べない。居心地が悪いからだ。自分を嫌ってる人間が無理して一緒に昼食をとろうとするなんて気持ち悪い。逆にこっちが謝りたくなる。だからこういうときは人の少ない場所に行って一人さびしく食べて時間になったら帰る。それでいい。昼食のパンとペットボトルを入れたコンビニの袋と携帯を持ち部室を出て目的地へと急ぐ。こういう話だったら屋上が定番のスポットだろうが、残念だが屋上は人が多い。社会化室のベランダ。いつも俺はそこで食べる。たぶんこんなマイナーなところで食べるのは俺ぐらいだろう。社会化室は特別棟三階の一番奥。部室は本館の一階にある。端から端まで移動することになるが、仕方がない。
階段を上り、廊下を走る。おくまで走ったら教室に入りベランダに出る。教室にも人はいないが、たまに教材を取りに来る教師がいるのでベランダにいたほうがいろいろと好都合だ。関わらないですむ。袋からパンを取り出し口に含む。適当に選んだパンだからか、そこまでおいしいとは感じられなかった。ペットボトルのお茶を流し込み、携帯をいじろうと思いポケットを探る。が、そこには何もなかった。あれ?と思い、反対側のポケットも探る。そこにもない。立ち上がって尻ポケットを両手を使ってたたく。何かが入っているような感触はなかった。コンビニの袋中にはもう何も入ってはいない。自分が座っていた場所を見るが、落ちてはいない。やばい。どこかに落としたのかもしれない。というかそれしかない。自分は部室を出るときに確かに右ポケットに携帯をいれたはずだ。無造作に押し込んだのが悪かったのか。来た道をたどって探そう。内心冷静ではいられなくて、早足で教室を抜けドアを抜けて廊下に出た。そして出た瞬間しまったと思った。人がいたのだ。しかも女子だ。関わらないように隣を通り抜けようと思い、端を歩く。横を通り抜けようとしたときだった。ガシッと急にその人に腕をつかまれた。
「ッ!?」
急につかまれたものだから、もともと冷静ではなかった思考にさらに拍車がかかりもう爆発ししそうになる。もう息ができるかが危なくなった。
「ねぇ。これって君の?」
「?」
そういって顔の前に差し出したのは。たしかに俺のものである黒い携帯だった。間違いない。この装飾も何もないシンプルな二つ折り携帯は俺のものだ。自然と手がその携帯をとろうと前に出た。が、ひょいっと携帯は上に上げられ、俺の手は空を切った。
「もう一回聞くよ。これは君の?」
もしかして答えないとだめなのか。だけどそれは困る。喋ろといわれても緊張して声を出すことができない。魚みたいに口をパクパクさせることしかできない。
「ねぇ。」
もう一回聞かれたところで。俺の頭はオーバーヒートしもう緊張どころじゃなくなってしまっていた。
「そ、そうだよ!!俺のだよ!!返せ!!!!」
思いっきり怒鳴った。その瞬間頭が一気に冷えしまった!!と口に手を当てた。落とした携帯をわざわざ拾って届けに来てくれたのに返せなんて失礼極まりない。とくに女子なんかはいちいち文句を言ってきてめんどくさくなる。それに泣き出してしまうことだってある。正直そういうことはめんどくさい。こいつも怒るか泣くかするんじゃないかとおもい、様子を伺ったがその顔は笑っていた。
「なんだ。話せるじゃん。」
そういって俺の手に携帯をのせ、俺に笑いかけた。そのときにはじめて気がついた。
。」
「えっ?」
目がだった。そしてそれに気付くと続けて発見があった。
髪の色がだ。いや、普通すぐ気付くものなのだろうが、いかんせん関わりたくなかったからあまり直視していなかった。自分の好きなと自分の嫌いな。この二つの色はただ単に今まで地味とか目立つとかの認識しかなかったが、彼女を見るとなんだかどちらの色も輝いて見えた。すごくキレイだった。
「どうしたの。」
「…。」
はやり話すことはできなくて目線を横にずらした。さっき怒鳴ってしまったことは謝ったほうがいいのだろうか。でも、緊張で声を出すことができない。俺が話さないせいか、あたりに静寂が広まる。しばらく静かな時間が過ぎたが、それでも話す勇気は出てこなかった。だが、その静寂を打ち破る声があった。
「白秋さん!!見つかった?」
「小金。いたよ。」
緑の髪をした小さい男子だった。こっちに走って駆け寄り目の前の女子に話しかける。そうか、この人は白秋というのか。
「こいつのだった。」
そういい、白秋は俺のことを指差した。
「ふうん。」
小金と呼ばれた男子は、いかにも興味なさげに返事をして、顔をしかめた。それもそうだろうこの二人がどのような関係かはわからないが、俺なんかがこの場にいれば俺のことを知っているやつは嫌だろう。
「行こう。白秋さん。部活始まるよ。」
「ん?ああ。そうだな。」
「あ…。」
行ってしまう。さっきのことを謝れない。謝らなくては。もう会える機会はたぶんないだろうし、ここで謝らないともう言えなくなってしまう。大丈夫だ。ただ、ごめんといえばいいだけじゃないか。
「なぁ。」
「ん?」
「…。さっきは怒鳴ってごめん。」
「ああ。大丈夫だよ。気にしないで。」
「…。」
「また。今度会おうな。」
「えっ?あ、ああ。」
そういうと白秋と小金は廊下を走り俺の前から消えた。俺は今この時間に起こったことがなんだかわからずしばらくその場でボーっとしていた。さっき返してもらった携帯を開きディスプレイを眺める。そこで気付いた。昼休みの時間が過ぎている。今日は何回も思っているが、またもやしまったと思い、急いでベランダにあるパンとペットボトルを持って部室に走った。

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2012年04月15日 | original-短編 | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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